人間関係で疲れ果てた人は、

「何でこう、上手くいかないんだろう？」「どうして他人から不愉快な目に遭わされるのか？」

と考え、

「相手あっての人間関係・他人は変えられないから、自分が我慢すれば済む」

となって、現状に目をつぶって我慢を続けるケースが多いです。

　大概は我慢していても状況は良くならず、繰り返し嫌な目に遭う。そうなると、

「私が悪いのか？」「良く接してくれない周りが悪い」

と誰かを責めるパターンも見られます。

　でも、一寸待って。この状況の原因は自分自身にあるのかもしれませんよ？

　いえ、悪循環に陥っている人を責めるのではありません。スピリチュアル系では、

『誰かが悪い のではなく、そうなる状況を招く何かがある』

と考えます。

　私は以前、とても自己否定が強く、

「私の様な人間はいなくても良い」

という気持ちで過ごしていました。日常の中には良い出来事もたくさんありましたが、楽しい一時でもこの自己否定は
消えません。しかし、自己否定と同時に『認めて欲しい』という、矛盾した想いを抱えていました。

　その時期の現実生活はと言うと、攻撃的な人ばかりが周りに多く、どう酷い言動を受けてもひたすら耐えていた覚
えがあります。

　嫌な目に遭った事を話すと、

「そんなの大した事ないじゃない」

と一蹴、こちらの気持ちを否定する人も多かったですね。

　私はどうして、誰かから攻撃・否定されてばかりなんだろう？

と考えてみると、その根源は自分自身にありました。

　常に「私は要らない人間」という否定意識を持っていた事で、

「私は不必要な人間。下らない存在です。こんな駄目な者は攻撃・否定して下さい」

と無意識下で周りへアピールしていたのです。

　無意識（潜在意識）は通常は無自覚なものですが、人間の無意識は他人と繋がっていて無自覚ながらも何かの現
象を起こしたりします。

　私の場合は、自己否定強い→攻撃的・否定的な人を引寄せる現象を招いていました＜これに気付いたのは、ごく
最近ですが。

　ある事がきっかけで、

この変な自己否定はそろそろ捨てた方が良い

と考え、自分を認めて褒める様に意識し始めた頃、それまで周りにいた攻撃的・否定的な人達が1人又1人と、櫛の
歯が抜ける様に去って行きました。

　故意に絶交宣言した訳ではなく、何らかの理由で疎遠・没交渉になった場合が殆どです。こちらがハッキリ意思表
示をしてから、良い付き合いに変わったケースもありました。

　攻撃的な人が去って行くと、空いた人間関係を補う様に多くの人と出会いました。新しい御縁の方々は皆、攻撃的
ではありません。考えが違っていても他人の想いを潰さず、かつ自分の考えはハッキリ提示してくれます。

　この記事を御覧になって、

「気の持ちよう１つで周りが変わるなんてあり？気のせいじゃないの？」「こんな都合良い話があるの？」

と感じる人もいるでしょう。

　でも、自分を認める事で人間関係が良好になれば、こんな良い事はないと思います。気のせいでも都合良い話で
も、これで効果があるなら良いじゃないですか。

　この他に、無意識下が起こす現象は色々あります。

　例えば、結婚に対して悪いイメージばかりを持っていると、結婚したいと思っても何だか縁遠かったり。

　自分を犠牲にしてでも頑張り過ぎちゃう真面目な人が、突然病気や怪我をするのも、

「辛いから休んで」

という無意識からのコールだったり。これは、故意に仮病使ったり・「休みたいから」とわざと怪我する等、本人が意識
的に行うものではありません。あくまで、無意識が行っているものです。

　辛い状況にいる人に「そんなの気のせいだ！」とムチ打たれません様に。

『誰が悪いのでもなく、自身に根源がある』こんな事もあるんだと、心に留めて頂ければ幸いです。

　ただし、”自身に根源・無意識が招く事”は、全ての事柄に当てはまる訳ではありません。これも１つの見方として
受け止めて下さい。