肝試しについて思う事は以前こちらで書きましたが、ここでも思う処を綴ってみます。

　心霊スポット巡りとか肝試し等、怖いモノ見たさの話を時々聞きます。

「どういう御守を持って行くと、心霊スポットでも安心ですか？」

と訊かれる事もありますが。そういう場所・霊的に拙い場へは、行かない事・立ち入らないのが一番安全です。

　霊的問題に適切な対処が出来る・身を護れる自信の有る人以外は、近寄らないのが無難。

　霊的に拙い場へ立ち入るのは、相応のリスク・危険性を伴うものだと思って下さい。試しに と気軽にそういうモノと
接して痛い目・怖い目に遭っても、危ない場へ行った以上は仕方の無い事・自分が選んだ結果ですし、

「今まで、そういう処へ行っても無事だったし、今度も大丈夫」

と過信してわざわざ近寄るのは、薄氷の上を進む様なものです。今までは偶々氷が割れなかっただけで、いつ氷が
割けて落ちるか判りません。君子危うきに近寄らず。

　霊能者であっても、心霊スポットは避けるのが望ましいと思います。供養や慰霊の為に赴くなら別ですが。

　偶然に通りかかった土地が心霊スポットだと判ったら、速やかに立ち去る。迂回可能なら、急がばまわれで。遠回
りでも、自分が安心出来る路を行った方が好いでしょう。

　そこを通らないと先に行けない！家に帰れない！等でしたら、出来るだけ早く通り過ぎる事です。この際、霊が居
る；怖い！と怖がると余計に霊側の興味を引いてしまうので、知らん振りしてさっさと通り過ぎましょう。

　霊感の自覚が無くても、

「何だか理由は判らないけど、この路は通りたくない」

「訳は判らないんだけど、この場所は怖い・気持ち悪い」

と感じたのは、心のセンサーが警告を発していると考えて好いでしょう。この警告を無視して強引に進むと、痛い目・
怖い目に遭いかねません。御用心。

　心霊スポットへ故意に行く・肝試しは、亡くなった側にしてみればタダの荒らしです。

　例えば、貴方が夜 眠っていたとして。礼儀も何もない団体が好奇心だけで自分の居場所・寝室へズカズカ踏み込
んで騒いだら、腹が立ちませんか？少なくとも、そうされて嬉しいと感じるヒトは、まず居ないと思います。

　特に悪い霊ではなくとも、場を荒らされたら気分を害して当たり前。それが、心霊スポットの中でも性質の悪い霊が
溜まっている場だとしたら……。

　そういう場へわざわざ行くのは、犯罪者の巣窟に踏み込む様なもの。それで痛い目に遭っても、極自然の成り行き
ではないでしょうか？

　又、”霊的に拙い”訳ではなく、神の場・ヒトが足を踏み入れてはならない霊的禁足地 という場も実在します。ここも
侵し難い畏れを”行かない方が好い”と直感で察知する場合も有るので、素の状態で・特に根拠はなくても”行きたく
ない”と感じたら”回れ右”が無難でしょう。

　怖いモノ見たさの好奇心に負けて、他所様の場を荒らさない様にしたいものです。

「自分は霊云々は判らないし、何も感じないんだけど……」

という方。もしも同行者が、

「怖いから、厭な感じがするから行きたくない」

と不安がっていたら、出来たら行くのは避けて欲しいなぁ……と思います。霊感の自覚がない方にとって無害・何とも
ない場でも、霊的に敏感な側・影響を受け易い人には非常に障る場は有ります。

「厭な感じなんて、そんなの気の所為だから。行っちゃえば平気だよ」

と引っ張って行かれると、敏感な方は堪ったものじゃありません……。喩えるとアレルギー体質の方へ、

「食べちゃえば案外平気なもんだよ」

と、アレルゲンを無理矢理摂らせる様なものです。

　”貴方が凄く苦手なモノ”へ近寄って下さい と強いられたら、嫌だと思いませんか？自分は平気だし・行きたいから
と嫌がる相手を引っ張って行くのは、嫌がらせをしている様なものですよ。

　”ヒトの嫌がる事をしてはいけない”を基準に考えれば、身体の有る人（生きている人）・身体を持たない相手（霊）
関らず、心霊スポット関連をどう扱えば好いのか答えは出て来ると思います。